寺院紹介

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養願寺 來迎院(来迎院)


所在地 〒140-0014 東京都品川区大井6丁目18番8号
T E L 03-3771-5981
交 通 京浜東北線/大井町駅
東急バス蒲田・池上駅行「鹿嶋神社前」 徒歩3分
開 創 安和2年 (西暦969年)
本 尊 薬師如来

来迎院の開創は今から千年前、大井関ケ原にあった常行三昧寺住職の尊栄法印が一寺を建立した事にはじまります。
寺伝によれば 平安時代第六十三代冷泉天皇の御代安和2年(969)9月19日尊栄法印が新たに建立した寺の御本尊様として慈覚大師御作の薬師如来を安置し、鹿嶋示現山常住鶴林寺観音来迎院と名付けたのが始まりです。
同時に常陸鹿嶋神宮から祭神武甕槌神(タケミカヅチノカミ)の御分霊を奉斎し、境内の一隅の社に安置しました。
其後住職が不在となり大破しましたが、南北朝時代 貞和3年(1347)に了覚法印が当寺に来住し、中興の開山となり寺名を示現山常林寺観音院と改称しました。
また、徳川三代将軍家光公が当寺へ御成の節に景色を賞せられ、正保2年(1645)境内に御殿を新築され、これを大井の御殿と称しました。その後、当地へ鷹狩のたびに、この常林寺の御殿で献茶があったので、近隣の方は当寺を御茶屋御殿寺とも称しました。また家光公は御本尊の薬師如来を篤く御信仰されて永く当寺を御祈願所とされ、正保2年(1645)四十二才の厄年に当たり、当寺は江戸城から見て恵方に当るので、節分の日に当寺に自ら御参詣され、無病息災を祈願されました。その際に寄進された仏像が、御本尊様の両脇に安置されている日光月光菩薩・十二神将です。
寛文7年(1667)に栄往和尚が当寺の住職となり将軍家及び檀信徒の寄進によって現在の本堂が新築されました。これは現存する品川区最古の木造建築物です。
文化8年(1811)義周和尚の時に本堂が大修繕されました。その時の棟札が本堂に、再建記念の宝篋印塔(ほうきょういんとう)が参道の突き当たりにあります。天保4年(1833)に上野寛永寺一山冷泉院の住職が当寺を兼務することとなり、鹿嶋山来迎院と改称しました。
明治元年(1868)神仏分離令によって、当寺と鹿嶋神社は分離し、鹿嶋神社の御神体は当寺で御祭りすることとなり、御宮殿・棟札ともに本地堂に安置され現在に至っております。

■年中行事

4月8日 花まつり
7月7日 大施餓鬼会