2006/06/01
平成18年6月1日、山家会ならびに頌寿会が上野寛永寺根本中堂で行われました。
伝教大師入滅の日である山家会の法要は、代表的な天台論議の一つである法華八講が寛永寺御一山総出仕により厳修されました。
論議はあらゆる角度から経文の内容について質疑応答を重ね、学問と信仰を深めるための重要な修行で、平安の昔より今日に至るまで変わらず奉修されております。
法華八講は法華経八巻の各巻について問答を往復する法会で、道場中央に講師(こうじ:質問に答える学徳豊かな僧)と読師(どくし:論議の典拠となる経典を発表する僧)が相対して座す高座を設え、その周囲に多数の出仕僧が座し、論議会の諸役のほかに声明(しょうみょう:経典を節づけて読誦する仏教の儀式音楽)を唱える役を務めます。天台の法儀のなかでも大がかりなもので、論議節と呼ばれる独特の節回しや、普段の法要では唱えられることのない多くの声明が堂内に響きわたる厳粛な法要です。
法要の後、本年、頌寿を向かえられた、深大寺谷玄昭住職、寿福寺加藤良文住職、また叙勲、大臣表彰を受けられた光明寺青木孝彰住職、林光院古宇田亮延住職、大圓寺寺本亮洞住職、新たに住職になられた諸師を迎えお祝い申し上げました。
参会者 |