寺院紹介

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白雉山慈光院 寳塔寺 (宝塔寺|通称:元三大師)


 
所在地 〒141-0022 東京都品川区東五反田1丁目2番29号
T E L 03-3441-8836
交 通 JR 山手線/五反田駅 徒歩5分
開 創 応永8年 (西暦1401年)
本 尊 阿弥陀如来

応永8年(1401)の創建で、もとは品川の海岸近くににあったと伝えられています。
その後目黒川沿いに一時移転しましたが、目黒川の度重なる水害を避けるために万治年間(1658~61)現在地に移りました。
往古、五反田一帯は品川から続く入江で目黒川を挟んだ東西の台地には縄文人たちが住みついていました。現在でも当寺の山門近辺の地中は砂地で、多くの貝殻類の化石が出土します。江戸ご府内からわずかに南にはずれたこの辺りは、高輪の台地から富士を一望できる風光明媚なところとして『江戸名所図会』などにも描かれてきました。近年では長谷川伸の『紅蝙蝠』や池波正太郎の『仕掛人藤枝梅安』といった小説の舞台となっています。
創建当時の状況は不詳ですが、正徳年間(1711~16)頃には赤坂の城琳寺の末寺でした。
ご本堂には、ご本尊「阿弥陀如来三尊像」をはじめ、平安時代中期作の聖観世音菩薩立像などが安置されています。
大師堂には災厄を払い、出漁の前に参拝すると大漁になるといわれ、多くの漁民たちから厚い信仰を受けてきた元三大師像や、厨子入角大師坐像などが祀られています。
他には室町時代の紙本着色元三大師像・紙本着色不動明王両童子像、1番から100番までそろったおみくじの版木、当寺で行われていた富くじの運営方法や賞金引き渡し方法が記された版木や元三大師の変化身である角大師、豆大師といった版木なども保存されています。
なお、墓地には江戸時代に大崎地区一帯の開拓を手がけた名主島田若狭の墓があります。

■文化財

○品川区指定
有形文化財:紙本着色元三大師像、木造聖観世音菩薩立像
有形民俗文化財:石造庚申供養塔、版木類